◇ ROOT90MD フック編 ◇

4月1日から秋田県もサクラマスが解禁になったが、やはり雪代の影響が強く高水位となっている河川が多くあり中々エントリーできる場所も限られてる状況。特に日本海側では大雪に見舞われた県が多く、自分の住んでいる山形県も大雪であった。只今、山形県でも大雪の影響に雪代がかなり出ているため、釣りをすることすらできない河川もあるのが現状となっている。遡上量の方も昨年に比べて少ないように感じる。ルアーデビューの年にしてはまぁまぁ最悪に近いデビューな年に(笑)ただ、そんな中でもROOT90MDの釣果が各河川で好調という声を頂き、開発冥利に尽きます。
そんな状況ではあるが今回、ROOT90MDに装着させるフックについてのあれこれを紹介していこうと思います。
まず初めに、自分がルアーを開発するにあたりフックの役割的なことや個人的に考えていることお話ししていきたいと思う。
フックとは当然のことだが魚を釣り上げるために重要な部分だということは釣人であれば誰しもがわかることであろうこと。ただフックにはその他にもルアーにとっていろいろと重要な役目をになってることをご存じだろうか?フックひとつでルアーアクションが変わる、スイミングレンジが変わる、飛距離が変わるという事実を。個人的な考えとしてルアーに装着するフックはひとつのウェイトバランサーという考えで開発設計をしている。フックひとつで良い意味でも悪い意味でもルアー質を変えてしまうほどの力がある。
基本、市販品のルアーにはフックが純正装備されている。その純正フックとは違うサイズや太さに変えるとルアーの動きやレンジが変わることはある程度やり込んでいる釣人ならご存じの方も多いのではと思う。
しかし、フックのサイズや重さが一緒でも形状が違うことでも動きが変わるということをどのくらいの人がご存じだろうか? 特にフック形状が変わるとスイミングアクションに影響してくるのである。
それと、ROOT90MDのレンジ表記には1.3m~1.5mと表記されている。しかし実際にROOT90MDを使用するとわかるのだが、最大深度1.5mと表記しているにもかかわらず表記より少し浅いように感じた人がいたのではないだろうか?実は純正のROOT90MDでは水温や使い方で若干変わるのだが1.5mまでは到達しにくくなっている。ではなぜ最大深度、1.5mと表記しているのかというとフックを太軸に交換をすることによってそのレンジまで到達させられるからである。ROOT90MDを開発するにあたって、開発当初からルアーフックによるスイミングアクション、スイミングレンジの2つの部分を考慮しながら同時進行で開発していた経緯がある。

◇ ROOT90MD フックによるアクション&レンジの違い ◇

ここから本題のROOT90MDにおいてのフック変更によるアクション、レンジの簡単チューニング。
まず、純正品についているフックだがカルティバ、ST₋36BCに極めて近い形状と強度でフックサイズが#6。このフックセッティングでのスイミングレンジは1.3m前後、アクションについてはウォブンロールにチドリアクション。ホームページにある動画等を参考していただければと思います。
通常セッティングでの推奨フックはカルティバ・ST₋36BC #6またはSTX₋38 #6

そして最大深度1.5m前後までの太軸チューニング。推奨フックとしましてカルティバ・STX‐45ZN #6
この太軸フックに変えることによってレンジが1.5m前後まで到達。アクションとしましては純正使用のルアーよりもタイトでハイピッチなウォブンロールに変化。こちらの動きの方が好みな方もいるかも(笑)また、チドリアクションも純正品よりも抑えた仕様に変化。強いジャークを取り入れたスタイルの方にはこの太軸チューンはオススメです。
もう少し純正品よりレンジを下げたい、アクションをもう少し押さえたいという時にもオススメ。若干ですが飛距離のアップと早い流れに対してもチドリアクションが小さくなる分、安定感が増します。

3種類のフックを比較
STー36#6(カルティバ)
STXー38#6(カルティバ)
STX-45TZ#6(カルティバ)
昨年から気になっていたBKK スピア21#6
昨年から噂の中国のフックメーカー、BKK

最後に今回、ROOT90MDのフックチューニングと題して書かせて頂いたが、上記に書いたことを参考にフックチューニングして頂けたらと思います。また、人それぞれ好みのフック形状、番手などがあるかと思いますので人それぞれ好きなフックに変えてチューニングを楽しんでください。